2016年09月17日

熊谷守一 鳩

熊谷守一 「鳩」の版画作品が入りました。
熊谷先生の版画作品の中でも 一番お探しの方が多いシリーズの作品です。
鳩が二羽、違ったポーズで画面中央に描かれています。
とても美しい真っ白い鳩です。

熊谷先生は 鳥もお好きで クロツグミ・ジュウシマツ、ホオジロ、イカル、小イカル、小ミミズク、錦鶏鳥、銀バトを 自宅で飼っていると『へたも絵のうち』の冒頭に書いていらっしゃいます。

作品に描かれているのは 銀バトと思われます。
銀バトは 普通の鳩より小ぶりで、マジックショーで使われる鳩だそうです。
熊谷先生の描いた鳥を見てみると
イカルも鵜も黒つぐみも くちばしが黄色の鳥が多い気がします。
作品に少し黄色が入ることで、作品がぐっと引き締まります。
指で画面の黄色を隠してみますと 黄色の魅力がよくわかります。

作品は本日から展示予定です。
お部屋に熊谷先生の銀バトを2羽 飼われてはいかがですか !(^^)!

また、鳥の話で思い出したのですが
先日 長良川鵜飼の鵜匠さんから鵜について面白いお話しを教えていただきました
長良川の鵜は、同年に鵜匠さんのもとに入った、2羽がペアで育てられます。
同期の鵜がペアとなるという事ですが、鵜は年功の序列をしっかり認識していて
仕事が終わった後、舟から降ろされると、同期のペアどうしお互いの嘴をコツコツして、『今日も一日鵜飼の仕事頑張ったよね』とお互いにコミュニケーションをとるそうです。
これはペアのみの行動だそうです。
舟首から二羽ずつ年功順に 均等な距離を保ち 並んでいくそうです。
うっかり 鵜匠さんが 順番を間違え 自分より後から入ったペアを
自分より舟首(つまり上座)におろして 順番を間違えると 羽根をバタバタさせて抗議するそうです。
人間と同じで 鳥たちの社会もルールがきちんとあるのですね。
鵜匠さんのお話はとても面白かったです。

市川たけよ

posted by 市川 at 11:27| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年09月10日

彫刻作品

お客様から時々 ロダン作品についてのお尋ねがございます。
ロダンは日本人の好きな彫刻家の一人ですね。
国立西洋美術館さんや清里白樺美術館さんにも作品が展示されています。

ヨーロッパ旅行でミケランジェロの 巨大な作品を見られたお客様からは
硬い石の塊から、どうやってあのような作品をつくることができるのだろう
と素朴な疑問もございます。 ・・・確かに。
ミケランジェロの言葉に、『・・わたしはその形を石の中から取り出してやるだけなのだ』
からでてきた話ではと思うのですが
有名な『ダビデ像』作品は、ミケランジェロが 大理石にが埋まっているのを見つけて掘り出したものである。
という逸話があります。

これと全く同じ話で、
夏目漱石「夢十夜」第六話 に、運慶の仁王像の話が出てきます。

運慶が護国寺の山門で仁王像を彫っていると 聞いて見にきた主人公。
隣の男が「運慶は、木の中に埋まっている仁王を掘り出しているだけだ」と言っているのを聞く。
自分でも仁王像を彫ってみたくなり、家にある木を彫り始めるが、何度やっても仁王は出てこなかった。

古今東西 あまりにも素晴らしい作品に出合うと、神様が作ったとしか思えない
凡人の気持ちから生まれた逸話かもしれません。

柳ケ瀬画廊でも 時々 彫刻作品を扱います。
平櫛田中、舟越保武、佐藤忠良、流政之、木内克、富永直樹 など思い出に残っています。
彫刻作品を飾ると、空間に緊張感が生まれて、印象的なお部屋になります。
お探しの方がいらっしゃいましたらお声がけください。

市川たけよ

posted by 市川 at 17:15| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする