2018年01月25日

長谷川潔

長谷川潔 マニエール・ノワールの作品が入りました。
葡萄とオレンジと静物を描いた、モダンな作品です。

この、「マニエール・ノワール」別名でメゾチントとも呼ばれる技法。
真っ黒い世界から 密やかに白い光の部分をさぐりあてていく
繊細な作業で製作されます。

まず、銅板面に腱鞘炎をおこすほど 細かで微妙なキズを
規則正しく正確に 幾方向にも刻み続ける作業。
その作業の後、スプーンの背のようなつるりとした道具で
刻んだ線をつるつるに潰していく。

その繰り返しで 柔らかで繊細な 黒の世界が出来上がります。

また、銅版画は その面に刻んだ細かな彫り跡に詰めたインクを
プレス機で紙に移しとるため
プレスの度に 彫り跡が浅くなることもあり
制作枚数が限られます。

同じ作品であっても インクのふき取り加減で
微妙に濃淡も異なることもあると思います。

銅板作品は、銅板の厚さ・サイズ選びからはじまり
そして画面構図はもちろん
インク選び、インクの柔らかさ、インク載せ
すべての工程が作家一人で行われることが多く
1点1点に、作家の想いが凝縮されているように感じます。

超技法の長谷川潔の世界を感じてください (*^^)v
作品は画廊に展示されています。

市川たけよ

posted by 市川 at 14:49| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする