2018年06月16日

絵具の変色退色

作品をお持ちのお客様からのお尋ねに多いのが、
作品の変色・退色についてです。

大切な作品に変色・退色してしまったら、ショックですよね。
多くの作品を扱う中で 油彩画の変色は あまりないのですが
水墨淡彩画では 時々みられます。
黄色系・赤色系が変色・退色しやすいと感じていました。
専門家の方のお話もそのような内容でした。

一番の原因は、しみ抜きを 腕の良くない職人さんに依頼して
紙は綺麗になったけれど、色も一緒に落ちてしまったというケースです。
水洗いすると落ちるのは、黒ではなく 黄や赤なのはなぜか。。
(腕のいい職人さんにお願いすると、紙のやけや汚れだけを丁寧に落としてもらえるので
出来上がると、色が鮮明になって 鮮やかな作品になります)

それ以外にも 紫外線(日光など)も直接原因になりますが
黒色や青色の変色はないのに、黄色・赤色はなぜ変色しやすいのか。。
そういえば、昔の車では 赤色がボディーカラー車は 表面がぽろぽろにっていることが多かったような気がします。
色の大学で 分子結合が弱いから変色すると習った記憶がありますが 深く考えていませんでした。

有機化学美術館というページに 丁寧な記事がありました。
なるほどと 私でも 理解できました (*^^)v
標識の写真には 「そうそう!」と納得。

大切な作品を直射日光のもとに置くことはないですが、
画家の描いた当時のままの色が保たれるように、進化した絵具がどんどん開発されるといいですね。

市川たけよ
posted by 市川 at 15:49| Comment(0) | 記事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年06月03日

林武 薔薇

画廊のウィンドウに 林武先生 油彩画10号 「薔薇」を展示いたしました。
林武先生の代表作といえば「薔薇」と「富士山」。
ビロードのような艶やかな厚塗りの絵具が、本物の薔薇より華麗に表現されています。
花瓶も有田焼でしょうか、薔薇とのバランスが絶妙です。
林武の薔薇といえば、この作品を連想される方も多いかと思います。

絵の魅力からでしょうか ウィンドウの前でジッと立ち止まる方がとても多くいらっしゃいます。
先程は、自転車で通りかかった方が、急ブレーキをかけられたので振り返ると
Uターンして 自転車を止めて ウィンドゥの前でしばらく鑑賞していらっしゃいました。

長い時間 見入っていらっしゃる方もおみえです。

あと数日展示予定です (^−^)

市川たけよ
posted by 市川 at 11:10| Comment(0) | 記事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年06月02日

熊谷守一先生 五風十雨

熊谷守一先生 書 掛軸 「五風十雨」が入りました。

共箱で 渋い軸装です。

ごふうじゅうう
5日に一度風が吹き、10日に一度雨が降る意》
天気が順調で、農作のために都合がよいこと。 世の中が安泰であること。
デジタル大辞泉の解説より

「無一物」「獨樂」「五風十雨」
どれも 熊谷先生のお好きな言葉の一つです。
熊谷先生の書は 風が風が吹いているように、雨は雨粒のように書かれています。

熊谷先生の書作品愛好者の方は多く、本も多く出版されています。
最近では、伊集院静さんが「文字に美はありや」出版社 文芸春秋の中で
熊谷守一の書 について書いていらっしゃいます。

「文字に美はありや」
歴史上の偉大な人物たちは、どのような文字を書いてきたのか。この一冊で、書のすべてがわかる。月刊「文藝春秋」大反響連載エッセイ。
文字に美しい、美しくないということが本当にあるのだろうか、というきわめて個人的な疑問から歴代の名筆、名蹟をたどっていくものである。(本文より)

作品は明日展示予定です。
ご興味がおありの方がいらっしゃいましたら、お声がけください。

市川たけよ
posted by 市川 at 14:17| Comment(0) | 記事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする