2019年01月06日

熊谷先生の伸餅

「新春逸品展」開催中です。

さて、お正月といえば、私は熊谷守一《伸餅》を思い浮かべます。
愛知県美術館さんがご所蔵のため、絵葉書にもなっている作品です。




描かれているのは、熊谷家にあったという柄のない菜切包丁と、
戦後の配給のモチ米を米屋についてもらったという3つのお餅です。

ふかふかのお餅の感触が伝わってくるようです(*^^*)

また、この作品は昭和天皇もご覧になっていまして、1949年5月にひらかれた第3回美術団体連合展の初日にお出かけになられた昭和天皇が、「子供の絵か」とお尋ねになり、案内役の宮本三郎が「七十幾つの年寄りの絵です」と返答したと伝わっています。
昨年、山ア努さんの主演で公開された映画「モリのいる場所」の冒頭でも紹介されていたと思います。

子供の絵かと尋ねられたというお話は守一本人の耳にも入ったそうで、嬉しかったことを守一もエッセイに書いています。

***

《伸餅》は今回は展示されませんが、「新春逸品展」ては熊谷守一の油彩画・墨彩画・書を展示しています。
熊谷作品の世界を楽しみにぜひお出かけくださいませ。
皆様のご来廊を心よりお待ち申し上げております。


柳ケ瀬画廊 市川瑛子
posted by 市川 at 10:00| Comment(0) | 記事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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